あくびのおと

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23年攀り納め百丈岩 12月17日(’75年度 藤岡)

日  時 2023年12月17日(日) 9:00~18:00
メンバー L藤岡('75) 山縣・喜多('20)

早いもので2023年も12月後半に入った。
恒例の攀り(のぼり)納めをやろうと、現役に声を掛けると4回生2人、1回生1人の3人が参加してくれるとのこと。
1回生はクライミングシューズを購入しましたと、やる気を感じ嬉しい言葉である。
メンバーを考慮し、比較的暖かく、混雑も少ないと思える百丈岩に行くことにした。
前日1回生から発熱が有り(インフルエンザと判明)参加が難しいとの連絡が入る。
1名の電車乗り遅れと遅延が重なり、道場集合が20分遅れた9時着の電車からは岩登りやハイカーの乗客が大量に出現。
まあ、多くは烏帽子岩・駒形岩だろうと楽観的に捉え直ぐに百丈岩を目指す。

百丈岩中央稜遠景

 

百丈岩は比較的ピッチ長が有るので2パーティーで一緒に登り、50mの懸垂下降が出来るようにとロープ2本を想定していたのでが、聞くとロープは1本との事。
私のリーダーとしての調整不足が原因なので、それなりに対応しようという事にする。
百丈岩に向かうのは我々だけの様なので、先ずは狙い通りとニンマリした。
茶屋手前の道路わきに1台、駐車場に2台の車が止まっていたが、まあそんなもんだろうと、茶屋を過ぎ中央稜下部岩壁の取付きを目指しカモシカ沢沿いの道を詰める。
基部に着いてみるとなんとアイゼントレのパーティーが10数名、クライミングの3名2組がすでにロープを伸ばしておられる。
我々も急いで登攀準備をし、先行パーティーのロープ横の3級程度の所を先行の方々をかわし、邪魔にならぬようフリーで登る事にする。
私が先行し距離を開けて続くように指示した。コメは順調に付いて来たが、ヤマが何故か中々現れない。
先行パーティの後から登ってきたので順番を待ってたのかと聞くと、「何かビビってしまって」と彼には珍しい発言。
中央バンドで待っていると、クライミングの2パーティー(女性5名、ガイド役?男性1名)は宝塚前泊だそうで、「こちらは岩が近くて便利ですよね。地元はアプローチに半日がかり」などと話しておられる。
ガイド役の方が、東稜に行きますと言っているので、我々は西壁に行くことにする。
ロープを出し西壁ルンゼにヤマが取付くが、垂壁の中間部を超えたあたりで行き詰り下る。
そこからは逆層のホールドが細かいがⅣのルートだし、ヤマとしては少々(調子悪いかァ?トレーニング不足かァ?)。
続いてコメがリードし、ルンゼを超えた25m辺りで立木にトップロープをセットし下る。
次に私が登った後、再度ヤマが取付く。トップの支点回収が必要なので、そのまま15m登らせ、上部で確保の後、藤岡がセカンドで支点回収し一般路を通り取付きに戻る。

西壁ルンゼ

すでに12時を過ぎているので昼食とする。
空は冬型の強風で真っ青に晴れているのだが、風が強く時折雲が太陽を遮ると強烈に寒いうえ、昨日の冷え込みで岩が冷たい。
今日のコンディションとメンバーの調子を考えるなら東稜を登るのが正解なのだろうが、折角なので中央稜を登りたいとの気持ちを尊重し、ボルトが新しそうな(何故かリングボルトが殆どで、グージョンボルトが僅か)バンドルート(Ⅳ+・A1)を登る事にする。
ヤマがリードするが、凹角上部で行き詰る。
替わってコメがリードし、A0を交え40分の格闘の後、傾斜バンド中間の確保点に着いた。
続いて藤岡がタイブロックで登るが、凹角を超える手前で敗退。続いて再びヤマも取付くが敗退。
16時近くなり夕暮れも迫っているので、そこから懸垂下降で降りるよう指示する。

風の強い狭いバンドで1時間以上確保姿勢を保ったうえ懸垂下降した事はコメにとって良い経験になったと思うし、懸垂下降のロープ末端を引くことで下降スピードの調整が出来ることを伝えられたのも良い機会になったと思う。

中央稜右傾バンド

中央ルンゼ懸垂下降

 

中央稜は2ピッチ有り、懸垂下降も50m一杯を使っても2回が必要なので、次回はちゃんとロープ二本を持ち、少し暖かくなったら再トライする事にし一般路を通り道場を目指す。