あくびのおと

会員の活動や近況を自由に書き込みください。記事投稿手順はDCACホームページの「会則及び会費」に有ります。

プレ山行 駒ヶ根キャンプセンター見学報告(’77年度山口)

4月20日〜21日、プレ山行の宿泊地駒ヶ根キャンプセンターを見学してきました。

メンバー ’61寺沢さん、’73高橋さん、’74年度大塚さん、’75年度藤岡さん、’77山口 

地元の’61寺沢さんには、案内、食事、宿泊とたいへんにお世話になりました。

 

 

 

見学結果

1、アクセスは抜群 JR駒ヶ根駅、高速バス・車駒ヶ根IC

2、宝剣千畳敷カール 朝早くならロープウェイに乗れそう

3、駒ヶ根高原散策も楽しめる

4、コテージはバス・トイレ・ベッド完備 ツリーハウスは子供向け

5、周辺施設も豊富 温泉・そば・ウィスキー蒸溜所・ソースカツ丼

 

1.アクセス

今回は車で行きました。中央自動車道 駒ヶ根ICから駒ヶ根高原方面へ約5分、インターからは直ぐです。電車の場合は、JR飯田線 駒ヶ根駅より駒ヶ岳方面行きバスで約15分「切石公園下」になります。頑張れば歩けそう。

高速バスは、 駒ヶ根IC下車 徒歩15分または駒ヶ岳上方面行き路線バスで約5分「切石公園下」バス停下車になります。

バス停

「女体入口」という興味深いバス停がありますが今回調査はできませんでした。菅の台バスセンターにロープウェイの切符売り場があります。キャンプ場から歩いて行けますね。

2.宝剣岳千畳敷カールへの駒ヶ根ロープウェイ

ロープウェイへは駒ヶ根駅や菅の台バスセンターからの路線バスに乗らないといけません。シーズンは混むそうですが、早めにバス停へ行き始発に乗れば大丈夫かも。お値段は、菅の台バスセンターからバス・ロープウェイ往復4710円です。

駒ヶ根ロープウェイ行きバス亭

バスは渓流からロープウェイのあるしらび平へぐんぐんと高度を上げていきます。細い道を走るバスは結構スリルがあります。社内での食事は禁止、30分くらいでしらび平ロープウェイ駅へ到着。

南アルプスが見えるはずだった

ロープウェイは30分に一本、7分くらいで千畳敷駅へ着きます。高度感は抜群、振り返れば南アルプスが見えます、天気が良ければですがこの日は生憎曇りでした。駅に着いてホテルの横を抜けると2000mの高山の世界に到着。

標高2,612m 雄大大自然

ロープウェイについて詳しくはこちら

3、駒ヶ根高原散策

キャンプ場周辺は駒ヶ根高原の観光地ですが、清流と綺麗な池、宝剣岳を始めとした山の眺めを楽しめる散策コースがあります。春の新緑も良かったですが、秋の紅葉はもっと楽しめそうです。

駒ヶ根高原散策路

大田切川、駒ヶ根池の湖畔をブラブラも良いかもしれません。

4、コテージはバス・トイレ・ベッド完備 ツリーハウスは子供向けで楽しそう

親切な管理人の方にキャンプ場は案内をして頂きました。ここのコンセプトは何も持たずにキャンプができる、だそうです。

コテージは森の中の別荘にイメージ、バストイレ付き、キャンプとは異なりますが、経験の無い人も手軽にキャンプの雰囲気を楽しめます。テントで寝たい人は常設テント、テント場があるので大丈夫。

また予約すれば、直火のキャンプファイアーができます。料金を払えば薪の木組みもしてくれて燃え上がるキャンプファイアーの夜を楽しめます。ツリーハウスは今年でなくなるそうですが子供心がくすぐられる施設です。

常設テントやテント場は、会報で案内の通りでした。

 

5、周辺施設も豊富 温泉・そば・ウィスキー蒸溜所・ソースカツ丼

キャンプ場周辺は観光地とあって色んな施設が充実しています。菅の台バスセンターの側に野菜販売所(野沢菜の漬物が美味い)とお土産売り場があります。

散策路に「こまゆき荘」近郊に「こぶしの湯」「こまゆきの湯」の日帰り温泉施設があり南アルプス中央アルプスを眺ながらまったりできます。

バスセンターの近くに、五平餅の店やソースカツ丼の明治亭があります。ソースカツ丼といえば福井のヨーロッパ軒と思っていたのですが、駒ヶ根のカツ丼も美味いのです。

キャンプ場の対岸に地ビール・ウィスキーの醸造所が見えます。10月には川を亘って行けるそうです。酒飲みの土産にはぴったりでありましょう。地ビールはまぁまぁでした。

車での移動が必要ですが、近くに優良企業として有名な伊那食品工業のテーマパークがあります。お菓子つくりをする人ならご存知での「かんてんパパ」のガーデンです。

広大な敷地にレストラン、お土産店、細密植物画の野村陽子さんの美術館が点在しています。蕎麦は信州ですから美味しいのは当然ですが、寺沢さんお勧め寒天ゼリーは安くて旨かった。ここを始め見所が多いので観光を兼ねて行くのも悪くないでしょう。

ロープウェイからの雪景色

最後に

昨年に腰を手術、左足の古傷が痛む負傷者リスト入状態で参加、なんちゃって偵察山行でしたが、久々に雪の匂いを嗅ぎピークに登った気分になりました。今は、アタック隊のサギダル尾根は無理でもカールの中腹までなら行けたかもと少し後悔しています。無理だったとは思いますが。

駒ヶ根は、プレ山行に不参加の方、まだ迷っている方に再検討をおすすめしたい場所でした。ぜひ参加をお勧めします。

最後に たいへんお世話になった寺沢さん、奥様に御礼申し上げます。

さぎだる尾根から宝剣岳 (’75年度 藤岡)

秋の駒ヶ根キャンプ場視察のついでに宝剣岳に行ったので報告します。

日  時    2024年4月21日 8:50~14:25

メンバー    高橋(73年)大塚(74年)L藤岡(75年)

行  程    8:50千畳敷駅発―9:30さぎだる尾根取付き―12:00稜線
            ―13:30宝剣岳―13:50乗越浄土―14:20千畳敷駅着

6時15分寺沢さん宅を寺沢さん(61年)・山口くん(77年)と共に始発バスに乗る
べく菅の台バスセンターに向かう。

前日の野菜たっぷりの夕食で、胃腸の調子は万全。

農家民宿いろり」でのおいしい夕食(森田さん御馳走様)

ターミナルで寺沢さんとお別れし7:15初のバスに乗り千畳敷駅(2612m)に向かい
駅の前でアイゼン他の装備を着け、さぎだる尾根を目指す。

 

 

山口くんは我々を見送った後、駅周辺と菅の台辺りの散策で時間を過ごす。
尾根取付きまで約200mほど高度を稼ぎ、取付きから少し登った岩稜部からロープを
出す。ルート横にはワイヤーロープが張られている。
残り5mで岩稜を抜ける辺りで50mが一杯になり、腐れハーケンとスリングで
ワイヤーにプルージックを取り確保点とした。後続は2名同時に登ってくる。
ここでトップを交代し約20m登った後、再びトップを交代し稜線上の広い尾根筋に着く。


ここでロープを仕舞う。ガスが出てきて視界は50m無い感じとなった。
時間もそこそこ掛かったので極楽平から下ろうかと思ったが、T氏の「ピーク行くで」
の声に宝剣に向かうこととなる。(相変わらず元気なお方である)
概ね稜線沿いに道は付いており、鎖場が次々と出てくる。岩峰を3つ程超えた辺り
が宝剣ピークの様なのだ祠が見つからない。
稜線の西斜面に鎖が見えているが、雪に埋まっているため、滑ったら大怪我だなと
思いながらきつい斜面を必死の思いでトラバスする。
傾斜が落ち、稜線伝いに進もうとすると、「注意」と書いた石柱に出会う。
ルートは向かって右側の様なので、少しトラバスし広い尾根に出る。
宝剣山荘は直ぐのはずだが、まるで見えない。
100mほど進むと、多くの踏み跡が出てきて、しばらくすると小屋が見えてきた。
ここから乗越浄土は5分程でカールの雪面に向かい下山を始める。
上部は非常に急だが少し降りると尻セードが可能な斜面となる。
2パーティーを抜き、駅に到着した。

現役との岩トレ   (’75年藤岡)

2024年度DAAメンバーが岩トレを自律的に行えることを目的に2月・3月に以下の岩トレを実施した。

2月16日 

メンバー 藤岡(’75) 喜多(’20) 足達(’22) 金澤(’23)  場所 金毘羅

8:30戸寺―9:15Y懸尾根取り付き―10:30コルー11:00Mフェースー14:00チムニーー17:00江文神社

 

足達、金澤でロープを結び、Y懸尾根をリード、フォロアー交代(つるべ)で登る。

藤岡、喜多はフリーで指導する。

チムニーのコル迄4Pで進み、そこから下降しMフェースに行く。

3回生以下は金毘羅裏(北面)に行ったことが無く、ルートも知らない。

前日の雨で岩が濡れており、太陽も出ない。

本来ならノーマル右(5.5)を登るところだが、トップロープセットまでの距離が遠い。

ルートグレードは高いが、セットのアプローチが易しいMクラック(5.10a)を登る事にする。

テンションを多用したが、喜多が辛くも登ったが、他の3名は途中で敗退。

昼食後、チムニーのコルからチムニー沢を下り、トップロープをセットしチムニールート(5.4)とサラワリ(5.10a)を登った 。早い菜種梅雨で天候不順が続く。

Mフェースへ向かう

 

2月22日

メンバー 藤岡(’75) 足達・巽(’22) 金澤(’23)  場所 金毘羅

9:00江文神社ー9:50北尾根取り付きー14:00チムニーのコルー14:15Y懸の頭ー17:00江文神社

8:00八条口で現役を拾い、江文神社に向かう。

裏の沢から北尾根のウォータークラックに取り付き4Pでコルに至る。

今回も岩が前日の雨で濡れており、現役達は苦労して登っている。

2名はアセンダーを使い、私がリードし、確保を交代で行わせた。

この体制なので時間が掛り、コルまでに4時間かかってY懸の頭に到着。

裏の岩の場所を教えるつもりであったが、時間が足りず、M・K・北壁・ビビりの場所しか伝えられなかった。

頭で確保点の構築と、懸垂下降の練習を行った後、下山した。

 

3月21日

メンバー 藤岡(’75) 足達・巽(’22) 金澤(’23) 山縣・喜多(’20) 場所 金毘羅

9:00江文神社―9:40ゲートロックー12:00Y懸の頭ー15:50江文神社

 

前日の低気圧通過後の冷え込みで、雪は降っていると思ったが、神社に着くと一面の雪景色。

4月下旬に宝剣岳に行くので、Y懸沢でアイゼントレもやろうと準備してきたら、本格的な雪中行軍になった。

今回も雪解けからの滴りで岩が乾かない。

兎も角ゲートロック左カンテルート(5.5)に取り付く。
最初はアイゼンと手袋で取付くが2ピン目の上で滑り落ちる。

無理は止めて靴を履き替え上部のボルトでトップロープをセットし、交代で登る。

そうこうしている所に、卒業式翌日の新米OBの喜多と山縣が別々に合流。

ピラミッド、チムニーと進んでいったが、全てフェースはびしょ濡れで、取り付くには危険と判断し、Y懸の頭でトレーニングすることにする。

新米OB2名が指導し、確保点構築と懸垂下降を行う。

同時に3名にはヌンチャクのセット方法、ロープの掛け方を教え初めてのリードをやってもらう。

天気は徐々に回復基調だが、雪が解けるのでコンディションは悪い。

尾根筋の下降は危なかろうと、頭から沢筋を下った。

現役から「冬山やるにはどうしたらいいですか」という話が出た。

途切れている活動なので簡単では無いが低山の雪山で宿泊山行を始める事だろうが、現役監督に相談するようにと伝えた。

天然皮革は強し 30年選手のローバー ホッホツーリスト

雪ではしゃぐ現役達 君ら中学生か









 

関東支部新年会のご報告 (’74年度大塚)

遅くなりましたが1月20日(土)、関東支部の新年会が開催されましたのでご報告いたします。

 

参加者は'64赤羽さん 、'64荒嶋さん 、'64小辰さん 、'64小林さん、'66瀬口さん、'67調さん、'69谷岡さん、'74松田さん、'74大塚の総勢9名でした。4年ぶりの開催となり、無事再開することができましたことあらためて皆様に感謝いたします。

 

場所は以前からお世話になっている中華料理の新橋亭です。メニューはややハードル高め?のコース飲み放題でした。'74松田氏がオーナーと知り合いなことから提供されたお高い紹興酒も加わり、美味しい食事と飲み物に皆さんご満悦のご様子でした。

 

会は皆さんの近況報告や現役時代の思い出話し等で、いつものように大いに盛り上がりました。今回残念ながらご参加いただけなかった'58因幡さんから、新年会で是非見てほしいと送っていただいたDCAC所蔵の古いアルバムを皆んなで見る機会となりました。アルバムは'57萱野さんの奥様のお父様が作られたもので、先の総会で披露された後、因幡さんが一時預かられていたものです。

昭和10年上高地や乗鞍周辺の写真で、なかなかお目にかかれないものです。今はレトロですがニッカボッカできめた当時の岳人達が眩しくもあります。ちなみに昭和10年は釜トンネルが開通し、帝国ホテルが建てられた頃のようです。

 

この度の新年会での反省点のひとつは開催の案内方法です。DCACのサイトの「掲示板」が見られずに、直近まで開催日を知らないまま参加できなかった方が複数いらっしゃいます。今後は改善していきたいと思っています。

また、写真撮影を失念してしまいました。

代わりにはなりませんが、上記アルバムの写真の一部を添付させていただきます。

 

 

2024年攀り初め蓬莱峡(2024.01.14) (’75 藤岡)

毎年恒例の攀り初めを行ったので報告します。

メンバー  L藤岡('75)、足達('22)、金澤・酒寄('23)
日  時  2024年1月14日(日) 9:30~16:00
ゲレンデ  蓬莱峡

メンバー3名は岩登り数回なので、私一人で目の届き易い蓬莱峡で攀り初めを行った。
冬場の風物詩、砂場でのアイゼントレを行っているグループが20名近く、またフェースクライミング
も8名近くが準備を始めていた。。
最初に4人で小屏風の下降路を登りセルフビレーを取り、北面左フェース上のケミカルボルト2本で、
トップロープの確保点の構築方法を教える。
その後下降路を下り、トップロープでフェースを登る。
岩が冷たく、現役達は苦戦している。
全員トライしたのちロープを回収し、日の当たっている大屏風を登る事にする。
藤岡リードで国体ルート(Ⅲ-)、大根おろし左フェース(Ⅲ)、右フェース2本(Ⅲ)、レイバック(Ⅳ)を登り、
トップロープをセットし、他のメンバーは交代でクライミングと確保を行う。
各ルートの最期の登攀者に結び替えを教え、下降させる。

蓬莱峡のルートは概ね易しいが、高度感が楽しめる。

 

23年攀り納め百丈岩 12月17日(’75年度 藤岡)

日  時 2023年12月17日(日) 9:00~18:00
メンバー L藤岡('75) 山縣・喜多('20)

早いもので2023年も12月後半に入った。
恒例の攀り(のぼり)納めをやろうと、現役に声を掛けると4回生2人、1回生1人の3人が参加してくれるとのこと。
1回生はクライミングシューズを購入しましたと、やる気を感じ嬉しい言葉である。
メンバーを考慮し、比較的暖かく、混雑も少ないと思える百丈岩に行くことにした。
前日1回生から発熱が有り(インフルエンザと判明)参加が難しいとの連絡が入る。
1名の電車乗り遅れと遅延が重なり、道場集合が20分遅れた9時着の電車からは岩登りやハイカーの乗客が大量に出現。
まあ、多くは烏帽子岩・駒形岩だろうと楽観的に捉え直ぐに百丈岩を目指す。

百丈岩中央稜遠景

 

百丈岩は比較的ピッチ長が有るので2パーティーで一緒に登り、50mの懸垂下降が出来るようにとロープ2本を想定していたのでが、聞くとロープは1本との事。
私のリーダーとしての調整不足が原因なので、それなりに対応しようという事にする。
百丈岩に向かうのは我々だけの様なので、先ずは狙い通りとニンマリした。
茶屋手前の道路わきに1台、駐車場に2台の車が止まっていたが、まあそんなもんだろうと、茶屋を過ぎ中央稜下部岩壁の取付きを目指しカモシカ沢沿いの道を詰める。
基部に着いてみるとなんとアイゼントレのパーティーが10数名、クライミングの3名2組がすでにロープを伸ばしておられる。
我々も急いで登攀準備をし、先行パーティーのロープ横の3級程度の所を先行の方々をかわし、邪魔にならぬようフリーで登る事にする。
私が先行し距離を開けて続くように指示した。コメは順調に付いて来たが、ヤマが何故か中々現れない。
先行パーティの後から登ってきたので順番を待ってたのかと聞くと、「何かビビってしまって」と彼には珍しい発言。
中央バンドで待っていると、クライミングの2パーティー(女性5名、ガイド役?男性1名)は宝塚前泊だそうで、「こちらは岩が近くて便利ですよね。地元はアプローチに半日がかり」などと話しておられる。
ガイド役の方が、東稜に行きますと言っているので、我々は西壁に行くことにする。
ロープを出し西壁ルンゼにヤマが取付くが、垂壁の中間部を超えたあたりで行き詰り下る。
そこからは逆層のホールドが細かいがⅣのルートだし、ヤマとしては少々(調子悪いかァ?トレーニング不足かァ?)。
続いてコメがリードし、ルンゼを超えた25m辺りで立木にトップロープをセットし下る。
次に私が登った後、再度ヤマが取付く。トップの支点回収が必要なので、そのまま15m登らせ、上部で確保の後、藤岡がセカンドで支点回収し一般路を通り取付きに戻る。

西壁ルンゼ

すでに12時を過ぎているので昼食とする。
空は冬型の強風で真っ青に晴れているのだが、風が強く時折雲が太陽を遮ると強烈に寒いうえ、昨日の冷え込みで岩が冷たい。
今日のコンディションとメンバーの調子を考えるなら東稜を登るのが正解なのだろうが、折角なので中央稜を登りたいとの気持ちを尊重し、ボルトが新しそうな(何故かリングボルトが殆どで、グージョンボルトが僅か)バンドルート(Ⅳ+・A1)を登る事にする。
ヤマがリードするが、凹角上部で行き詰る。
替わってコメがリードし、A0を交え40分の格闘の後、傾斜バンド中間の確保点に着いた。
続いて藤岡がタイブロックで登るが、凹角を超える手前で敗退。続いて再びヤマも取付くが敗退。
16時近くなり夕暮れも迫っているので、そこから懸垂下降で降りるよう指示する。

風の強い狭いバンドで1時間以上確保姿勢を保ったうえ懸垂下降した事はコメにとって良い経験になったと思うし、懸垂下降のロープ末端を引くことで下降スピードの調整が出来ることを伝えられたのも良い機会になったと思う。

中央稜右傾バンド

中央ルンゼ懸垂下降

 

中央稜は2ピッチ有り、懸垂下降も50m一杯を使っても2回が必要なので、次回はちゃんとロープ二本を持ち、少し暖かくなったら再トライする事にし一般路を通り道場を目指す。

2023.12.9.風吹岩からキャッスルウォール荒地山('75年 藤岡)

日  時 2023年12月9日 7:55芦屋川駅―9:00風吹岩―

       9:20キャッスルウォール―12:20荒地山―13:25芦屋川駅

天気も良いのでぶらりと芦屋川から六甲に向かう。
ロックガーデンは知ってはいるが、一度も行ったことが無い。
関西のクライマーの端くれとしては行っとかなきゃいかんと思っていたので
地獄谷を通りゲートロック、ホワイトフェースと見て回る心算で装備準備。
近頃岩登りは団体装備を現役諸君が担いでくれるので楽をさせてもらっている。
10.5mm×50mロープは重いので古い9mm×40mロープを持って行くことにする。
リードにはとても使えないが、トップロープにタイブロックで登るので大丈夫だろう。
高座の滝で地獄谷への分岐を見落とし尾根道を登ってしまう。

高座滝

何処かで左に谷に降りる踏み跡が有るだろうと注意していたが見つからず、谷奥から
尾根に上る道に着いてしまった。
風吹岩まで行き、今回は地獄谷は中止、高座谷に下りキャッスルウォールに向かう。

風吹岩


3人パーティーが先行していたので、その後に続く。(西宮の会2人と、もう一かた)
「不動、駒形は人が多いですが、ここは空いていてのんびり登れるんです」との世間話を交わす。
初めての岩なので巻き道を登り上部の松の木に支点を取り岩の左フェースにロープを垂らす。
ロープ末端をfixしてタイブロックで確保し、最初はクライミングシューズ、次にアプローチシューズでルートを少し変え2本登る。
ルートはかなり自由に取れる壁である。花崗岩の岩もまあまあしっかりしている。
25mは有るので、高度感が心地よい。トポ図にはグレードⅣと有ったが、Ⅲ+位か?

キャッスルウォール

3名パーティーに別れを告げ、荒地山に向かう。
荒地山腹のボルダー群のサンデーモーニングスラブ前の岩頭で少し早い昼食を取った後サンデーモーニングスラブの取付きから見上げると、こんなに急なスラブだったっけと過去の記憶との落差に驚く。

サンデーモーニングスラブ

トップロープをセットしないととても無理なのだが、ハイカーの皆さんが一杯なので、ロープを出すのも憚られる。
今日の所はとプラクティススラブでお茶を濁した後、荒地山山頂を目指す。

荒地山山頂



山頂からは尾根筋に鷹尾山、城山を通り芦屋川駅を目指し下山した。