あくびのおと

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アルパマヨ

2023年7月20日にスイス、チューリッヒからペルーのリマに向けて出発しました。

リマはペルーの首都であり、標高約2000メートルのところにあります。スイスにはない大きな街で、スモッグが酷くていつも空がグレーでした。

次の日は朝からバスで8時間、Huarazというアンデスの街に向けて出発しました。道がガタガタで8時間の間、乗り物酔いになりました。途中4000メートルの山を越え綺麗な景色を味わえました。

バスからの景色

Huarazは標高約3000メートルで、バスを降りたら空気が薄いことに気づきました。その日はホテルに泊まり、次の日は高度順応のため、標高4500メートルの湖 (lake 69) まで歩きました。体が高さに慣れてなかったので頭痛と息切れに見舞われました。

lake 69

アルパマヨを登る前に練習のためにYanapacchaを登りました。5500メートルの雪山で、アイスクライミングの練習にも良いらしいのでガイドと登ることにしました。

その日は朝から車で4時間、山道を永遠に走り、ようやくスタートポイントに着きました。ベースキャンプまで3時間歩き、キャンプで夜を過ごしました。キャンプ場は湖の横にあり、とても綺麗な場所でした。

キャンプ場

 

私は人生で一番ひどい頭痛にみまわれ、その景色を楽しむことはできませんでした。次の朝2時半にサミットまでのアタックを始めました。最初は氷河の上を歩き、クレバスを何個か乗り越えました。最後は3ピッチ、アイスクライミングで登り、最後は100mサミットまで歩きました。ちょうど日の出の時間にサミットにつき、素晴らしい日の出を見ることになりました。

Yanapacchaのサミットからの日の出

父とサミット写真

元の道を降り、またベースキャンプからスタート地点まで戻りました。その日は車でHuarazまで戻り、アルパマヨ行きの準備を行いました。

アルパマヨは5泊6日のツアーで1日目は車でスタート地点まで行きました。キャンプまで5時間歩き、その日は早く寝ました。荷物はロバが運んでくれたため、荷物は個人のデイパックのみでした。

2日目はベースキャンプまで4時間歩きました。キャンプに着いたら、いつものように美味しい夕飯が待ってました。

3日目はロバが荷物を運ばないため、自分で個人の荷物を5000メートルのMoraine Campまで運びました。

Moraine Camp 5000m

次の日はハイキャンプまで歩く予定でしたので早めに寝ました。ハイキャンプまでは氷河を歩くので、ピッケルを持ちアイゼンをつけて歩き始めました。クレバスもYanapacchaに比べたら大きくて幅1メートルのクレバスを飛び越えることもありました。飛ぶ瞬間はアドレナリンが溢れました。空気が薄いため、呼吸がだんだん苦しくなり、歩くペースもだんだん落ちてしまいました。最後は2ピッチアイスクライミングで登って、7時間かかってハイキャンプに着きました。

ハイキャンプに着いたらアルパマヨが雲に隠れていました。明日はこの山を登るんだと考えたら少し不安に感じました。

雲に隠れてるアルパマヨ

夕飯を取り、明日は0時半に出発と言われ、その日は早めに寝ることにしました。

次の朝、出発前に初めてアルパマヨが姿を現しました。

2時間ほど歩いたら、アイスクライミングが始まりました。壁は8ピッチあり、3ピッチ目にはもうアイスクライミングは2度としないと誓いました。腕や足に疲れが溜まってきて、登るのがだんだん難しくなってきました。8ピッチ目に着いたころには8時間過ぎてました。

最後の1ピッチを登り終えたらサミットまで200メートル稜線歩きです。山の天辺を歩くのは人生で今まで一番怖い思い出になりました。朝の9時半にやっとサミットに着きました。

アルパマヨのサミット5947m

風が強かったので早めにラペルダウンを始めました。8ピッチラペルをするのは思ったより時間がかかりハイキャンプに着いたのは午後の13時頃でした。

 

30分休んだ後ベースキャンプまで歩きました。6時間後疲れ切ってやっとベースキャンプにたどり着きました。この日は疲れ過ぎてすぐ寝てしまいました。

最後の日はまたスタート地まで歩き、車でHuarazまで戻りました。

人生初めての5000メートル級の山を登り、すごく良い経験になりました。次は6000メートルにチャレンジしてみたいです。

 

フォルスターミュリエル